FUZZ AROUND

主に趣味で集めたpedalを中心に紹介しています。YouTubeもやってますので、よかったら観てやって下さい。https://m.youtube.com/channel/UCyKgC_FhFwtrrjnMaPeOuTg

D.A.M SOLASOUND TONEBENDER mk.2 SCB BLUE marine

しばらくぶりの更新になりますが、D.A.M 1965でSpecialなfuzzを紹介するとお伝えしましたが、幾つか集まってきたので、特選的な一台を今回紹介したいと思います!
D.A.M SOLASOUND TONEBENDER mk.2 SCB BLUE marinef:id:dot0610:20170802011134j:plain
青いhammertoneフィニッシュが夏ぽい感じがしますが、これ!めちゃくちゃカッコよくないすっか?
Blueですよ!Blue!!vintageのmk2やmk1.5にないカラーリング、davidの独自なセンスが光ります!
マニアックなTONE BENDERリイシュー・モデルになりますね!
その大まかな仕様等をご紹介しようと思います。
こちらは英国SOLA SOUND/MACARISからの2011年頃に限定で発売になった個体です!
buzz the fuzzで紹介されていた一部分を抜粋させてもらいます!
(buzz the fuzzさん、すいません 汗)

 見た事も聞いた事もない名前とカラーリングを持ったこのTONE BENDERはいったい何なのか!?
1966年夏頃に初めてMK2回路のTONE BENDERが発表されたとき、実はその基板は(後の一般的なPROFESSIONAL MK2の基板と比べると)若干小さなものが使用されていた、とのことです。
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もっと簡単に言えば、極初期のMK2の基板は、MK1.5の基板と同じ大きさのモノを使用しており、そこにゲイリー・ハーストが初段部分にゲインステージの回路を追加した、という経緯があります。

 で、このD.A.M.による最新のTONE BENDERは、その「極初期のMK2を復刻してみた」というわけですね。

これ聞くとなんだか凄いっす!!
 
名前にあるSCBは「SHORT(SMALL)CIRCUIT BOARD」の略で、単純に小さい基板ですよ、ってことを示してるそうです。

なるほど!!

 もっと細かいマニアックな説明もされています。オリジナルのMK2初期バージョンでは入力段のキャパシターが1ケないこと、そしてサウンドは荒々しくて古めかしくもヘヴィーだ、ということ。一聴して、一般的なMK2サウンドよりはブライトで、フルアップして弾くとホンのちょっとだけささくれ立った印象があること、だそうです。これは全て、デヴィッド・メイン本人がオリジナルの実機を検証した上で残した弁です。


 そしてこれも本人の弁ですが、これまで自分が作ってきたD.A.M./SOLA SOUNDのPROFESSIONAL MK2リイシューでは、より豊潤で強化されたミッド域があり、FUZZ FACEほどのヘヴィー・ボトムではないにしろ、それほど激しく歪むファズではなかったわけです。ところが今回のSCBバージョンでは、高い域のトーンに重きを置いてみた、ということらしいです。

まぁー、要は、SOLASOUNDのmk2D.A.Mが発表してるsilver hammertoneのmk.2より抜けがよく、ブライトなトーンになるようになってます。


 結局は今回のD.A.M.製のMK2復刻品なわけですが、それでも今回さらにいつもと違う、ポイントはまずトランジスタにあります。今までD.A.M.が使う事を避けてきた、「無印」のブラックキャップOC75を使用しています。頑固者なので、彼はいつも英国製のMULLARDトランジスタばかりを使用していましたが、今回はその枠を取り払って製作してみた、というワケですね。本人いわく「引き出しの中にはまだまだいろんな英国ムラード製のトランジスタが秘蔵してあるけど、今回はそれには目を向けず、ゲインとトーンでだけ選んでみた」とのこと。

fuzzギーク凄い!

 また、今回D.A.M.ではMACARISのアンソニー・マカリ氏が所有するオリジナルのMK2のサウンドをサンプルとして製作した、という旨も言っています。そして「これまでD.A.M.が製作したファズのなかでも、最もブライトなサウンド」ということも言っています。

ちなみにラベルですが、PROFESSIONAL MK2という文字がないことからも、ロゴだけみればまるでMK1.5ぽいですが、これはオリジナルがそうだったわけではなくて、デヴィッド・メインが「シンプルでいいだろ」ということでこれに決めたようです。

以下david曰く、もしあなたがMK2のファンで、ギターのボリュームを絞ったときにもっともっと尖ったエッジやピッキングの食い付きが欲しいとき、そしてどうしても青いセクシーなペダルを足下に置きたい時はこれを買え、という宣伝文句もつけられてたそうです

ここからは個人的な感想を述べますと、当blogで紹介しました、D.A.M名義のtb-02と比べるとvol.はデカくf:id:dot0610:20170802014312p:plain
上記の説明のようにブライトです!

歪みの質感はイタリアンbender、1966、tb-00に近いですが、サスティーンの伸び具合は如何にもmk.2って感じです!
tb-02がザクザクした感じでモダンな感じがだとすれば、BLUE marineはオリジナルのニュアンスに近い気がします!