FUZZ AROUND

主に趣味で集めたpedalを中心に紹介しています。YouTubeもやってますので、よかったら観てやって下さい。https://m.youtube.com/channel/UCyKgC_FhFwtrrjnMaPeOuTg

PARK FUZZ SOUND 1970 Reverse Board

久しぶりにブリティッシュファズのレビューになります。

今回は言わずもがな、TONE BENDERネタ、大変珍しい個体を入手しましたので取り上げたいと思います。

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1965年から1982年まで存在したマーシャルの下部ブランド、パーク。そのパークが1960年代後半から1970年代中頃にかけて発売していた希少なファズ・ペダルPARK FUZZ SOUNDその中でも70年代初め1970年に製作されたリバースボード仕様のブツになります。

ちなみにMKIIIとMKIVの違いが、曖昧な部分がありますが大まかな違いは、シュッとした細長いケース、ガワは代表的なカラーサウンドの物はMKⅣ、シルバーのソラサウンドやカラーサウンドの物がそれにあたります。

黒いVOX、VOX LTD.HUSTINGS(ハースティングス)、最初期モデルのVOX 2KNOBのガワ、少し横に広がったケースはMKⅢという違いです。

 

それを踏まえた上で今回のPARK FUZZ SOUND について解説したいです。

 

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パッと見、なんら見た目はなんら変わったところがないPARK FUZZ SOUNDになるかと思いますが、、、

珍しい仕様の一つとしてスイッチ周りのワッシャーが丸型。

 

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VOX、カラーサウンドや、ソーラサウンド、カルスブローなど過去に所有していた時期はありますが拡大した丸型ワッシャーの物に出会うのも初めてです。

他にも珍しい仕様が何点かありますので下記に記載しておきます。

 

1.ボトムパネルが極太のゴム足

2.コンデンサーが初期のものに使われているHUNTSや、ERIEのコンデンサ

3.トランジスターがムラードではありませんが

チェックマークの入った無印のOC71ミリスペックもの。

他にも幾つかありますがざっとこんな感じです。おそらくこのPARK FUZZ SOUNDを調べた感じ、最初期モデル(2KNOBバージョン)の直後に製作されたものだと推測されます。

上記のような点も含めTONE BENDER MKⅢ

と言ってもおかしくないかと思います。

 

また、余談ですが初期のTONE BENDER MKⅢの仕様には4石のゲルマニウムトランジスター、ムラード社製の黒いOC71やNKTが乗っている個体もあります。

 

サウンドの特徴

見た目や、基板上のパーツ以外に珍しい部分は

記述しましたが、サウンドは70年以降のシルバーのMK IV、イエローのMKⅣ、カルスブロー、などと比べるとゲート感があり、倍音が豊かでサスティーンの減退間が緩やかです。

また、これ以降の1973年製、1972年製のPARK FUZZ SOUNDを弾いた事がありますが、もう少しディストーション的な締りのあるサウンドだと言えます。この個体は使っているパーツがHUNTSや、ERIEのコンデンサーの影響なのか、ディストーションというよりFUZZ色が強いサウンド、MKIIIとIVとで音の違いがあるなと感じました。

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KarDiaN titania V2 HIGH GAIN DISTORTIN

前回に引き続き、グッときたペダルの紹介になります!

今回は当サイトに珍しくディストーションの紹介です!

KarDiaN titania V2 HIGH GAIN DISTORTIN

になります!

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筐体のカラーはマットなシルバー!

コントロールノブは黒とシンプルなデザイン。

どこかアンティーク家具を思わせる雰囲気!

デザイン性に富んでいます。

エフェクター界にグッドデザイン賞があるなら個人的にチタニアかと思います。

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内部の写真ですが工業製品的な雰囲気と基板上の抵抗、整列している感じはまるでオフィス街に佇むビルを連想します。

普段蒐集しているヴィンテージペダルとはまた違った感じが新鮮です。

またスイッチ回りを覆う基板にさりげなくブランドネームのロゴKarDiaN!ビルダーの北田氏の心配りが感じられます。

 

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コントロールは左上側から順にGAINセクションに入る前の低域の量をH(HEAVY)、N(NORMAL)、L(LIGHT)と調整するトグル・スイッチと、コントロール 類はVolume(ボリューム)、Gain(ゲイン)、Bass(ベース)、Mid(ミッド)、Treble(トレブル)、Presence(プレゼンス)になります。

 

サウンド面、音色の部分では当方の使用した感想ですが初見の印象はハイゲインではありますが色々なシチュエーションに使える良質なディストーションペダルと感じました。

ローゲイン→ミディアム→ハイゲインとトグルスイッチで変わっていきますし、ゲインノブを下げてもブースター、オーバードライブとして使用でき、ファズの前段にゲインブースターとしてもいい仕事をしてくれます。

Bass(ベース)とMid(ミッド)を下げてもロー感は削られずTreble(トレブル)、Presence(プレゼンス)を上げ目にしても上が痛くない印象です。

歪んでいても円やかさや柔らかさがあります。

余談になりますがtitaniaの意味は妖精という意味のようです。

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RoShi Pedals Triangle knob

今回も昨年購入したグッときたペダルの紹介です。

RoShi Pedals Triangle knob proto type

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本機は現在でも多くのギタリストに愛用されているペダル Big Muff!!

一番馴染みがあるファズペダルかと思います。

1969年から1973年頃まで製造されていたBig Muff Triangle knobその中でも極初期に作られたユニバーサル基板(Perfboard)バージョンをRoShi Pedalsがリファレンスとして保管していた個体を譲っていただきました。

 

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中身になります!

 

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裏蓋が金色というのもありがたい気持ちにさせてくれます!

 

サウンドですが本家Big Muff triangle Perfboard

を踏襲していながらも高域と低域に特徴があるドンシャリ気味なディストーションのそれとは違ったジャパニーズファズライクな毛羽立ち感がある印象!

中域に特徴のあるram's headに比べてアンサンブルで抜けやすいサウンドに仕上がってるなと思います!

 

https://m.youtube.com/watch?v=4CfxlhGArBk&pp=ygUIVEPmpb3lmag%3D

 

ちなみに今回取り上げたこの個体はあくまでGRUFF V1のプロトタイプになります。
GRUFF resultのプロトではなくGRUFF rsultはGRUFF V1で得たデータを基に開発したモデルとなります。

 

 

Phantom fx SABBATH -Bliss-

vintage fuzzがメインの当ブログですが、、

昨年色々なペダルをヴィンテージからリプロ品ブティックなど、弾かせて頂きましたが、中でも近年製のビルダーものの中でグッと来たペダルの紹介になります!

 

Phantom fx SABBATH -Bliss-

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パーツはIskra、ITT、Wima、Teslaなど、ヨーロッパ製のヴィンテージコンデンサーを多く使われています。

トランジスターは型番がわかりませんがおそらくシリコンとゲルマ3隻のハイブリッド!

抵抗もAllen Bradleyとファズマニア、ペダル好きからしたらかなり豪華な内容になっています!

またペダルの内部に手書きの亡霊マークがペダル内部に描かれていて遊び心があるなと勝手に解釈していますが 笑

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ラット筐体にハンマートーンの感じがラグジュアリーな雰囲気がありそこもトーンベンダー好きな当方も気に入ってます!

コントロール表記はありませんが正面左からMaster、Filter、Dirtの3つから構成されています。

肝心なサウンドですが抜群にいいです!

Tone bender mk3にmuffの爆発力を足した感じがあります!

 

ローの出方などにも特徴がありガッツがある感じ!Tone bender mk3的なゲート感やソリッドな質感も感じます!

Filter(tone)ノブ、Dirt(drive)の組み合わせ方でオーバードライブ的な軽やかな感じからTone bender mk3ライクな薄らとゲートの掛かったファズまで!!!

Tone bender mk3にはないスピード感ハイゲインな感じとそこも気に入ったポイントです。

 

サウンドサンプルがないためcultさんの動画を貼っておきます!

 

https://m.youtube.com/watch?time_continue=4&v=84OasLVj8m0&embeds_referring_euri=https%3A%2F%2Fwww.cult-pedals.com%2F&source_ve_path=MTM5MTE3LDEzOTExNywyODY2Ng&feature=emb_logo

 

また、ミュージシャンでビルダーの戸高さんがライブやレコーディング、ビルダーとしての長年培ってきた経験などPhantom fx現在進行形で出したい音なんだろうなと感じました!

 

たまたま運が良く戸高さん本人から直接聞いた話し、エピソードですがライブで自分が使いたいペダルを使うという話しで本機をライブで導入しているようです!

そのスタンスも気に入り所有を決めた動機の一つでもあります。

いずれにしてもイギリスのD*A*M、Pigdog pedals、castledineと比べても引けを取らない最高傑作なfuzzだなと感じています!

 

 

 

EarthQuaker Devices Zoar

珍しくヴィンテージ以外ファズがメインの当ブログですが、久々に以外!でグッときたペダルの紹介です!

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昨年末に発売したEQDの新作Zoar (ゾア )ディストーション ダイナミックオーディオグラインダーと名付けられたディストーションペダルです!

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ブルーのハンマートーンのカラーリングにグラフィックが刺さります!

 

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コントロールノブは左上からLevel、Weight、Gain、Bass、Middle、Treble!

3バンドのEQはパッシブです。

ツマミが多く音作りに迷いそうですが

本機をオンにしましたが多いから迷うって感じはなく、音を出して直感的な感じで使えるのと3バンドのEQがある事によって広い帯域で音作りができます。

最終的にWeightで微調整と痒いところに手が届くのが嬉しいです!

また、本機を弾くまではディストーションってシャーシャー言う感じで苦手というか食わず嫌い感がありましたが、Zoarはローゲイン、モダンな感じオールドスクールなファズまでと用途的に広く使えるなという印象です。

ファズ好きな自分も抵抗感なくスッと使えました!

 

https://m.youtube.com/watch?v=OnUxqRAqY9U&pp=ygUYZWFydGhxdWFrZXIgZGV2aWNlcyB6b2Fy

 

https://m.youtube.com/watch?v=11pxEGkv7l8&embeds_referring_euri=https%3A%2F%2Fwww.earthquakerdevices.jp%2F&source_ve_path=MTM5MTE3LDI4NjY2&feature=emb_logo

 

また、自分が購入しようとした動機!本機を弾いて気に入った点として前述のパッシブのイコライザーの効き方の部分!

稀にfuzzにODやブースターを併せて使う時に入力段でこうなってくれたらみたいな時がありますが、、、

fuzzをオンにしてZoarのパッシブ EQで調整入力段を変えるみたいな感じで使ったら狙った感じが出せたというのもあります!

既存のODやブースターだと出せない部分が本機Zoarにはあるなと!まさにそんな感じの単体でも他のドライブペダルと併せても痒い所に手が届く的なマルチなドライブペダルだと感じました!

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ROYAL FUZZ BOX rf-1

無駄にデカク異彩を放つジャパニーズファズの迷機?ROYAL FUZZ BOX rf-1の紹介です!

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王冠マークが印象的です!

 

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honey baby cryingに次ぐ日本製のアッパーオクターブファズになります。

トーンセレクターでドンシャリかローファイどちらか選択できます。

1台で2度異なったサウンドが楽しめます!

サウンドはunivoxSuperFuzzの始祖的な感じですが、多少の違いはあれどunivox SuperFuzzのサウンドです!

ただ、この入手した個体似たような機種ではエーストーン FM-2に似ていますが、もう少し音はバリバリ、ヂリヂリしていて、エーストーンのFM-2を激しく!

比べるとゲインは低いですが派手な印象、いかにもガレージなサウンドです!

 

Sola Sound Tone Bender MK1.5

だいぶ期間が空きましたが。

とんでもないブツを、、

fuzz pedalを手に入れました!

Sola Sound TONE BENDER MK1.5です。

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シルバーハンマートーンが焼け、、

グレーに燻んだ感じがイカしてます。


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また中身ですがTone Bender  MK1.5と言えばOC75と言うイメージがありますが、初期のものにはImpex(インペックス) S3-1Tが使われています。

(写真の解像度が悪くすいません)

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この入手した個体トランジスターの印字が消えていますがシルバーの細長い特徴がImpexになります、他にもWIMAなども使われていて個人的に萌えます!

 

サウンドに関してはFUZZ FACEの回路に似ているため一緒だと感じてる方々多いと思いますがゲイン量こそ近いですが、Fuzz Faceのようにダークな感じでなく、明るいカラッとした感じです。

また、ギターのボリュームを絞った感じはFuzz Faceの鈴なり感というよりカリッとしていてサクサク感があります。

ここまで書きましたがサウンドもどうなのと?

気になられてる方もいらっしゃるかと思います。

 

関西の有名ブロガーのいきすぎたDIYさんの YouTubeで鳴らした動画と、この個体の動画がたまたまYouTube上にありますので参考にしていただければと思います。

https://m.youtube.com/watch?v=px6B0OLSdXA

 

https://m.youtube.com/watch?v=DUoaAqb0-3c

 

https://m.youtube.com/watch?v=w1G21rNh1dk&pp=ygURdG9uZSBiZW5kZXIgbWsxLjU%3D